2019年1月に賃貸アパートを退去して、
2ヶ月も経った後に187,000円もの退去精算の見積もりが届いたむむむです。
こんにちは。
私と同じような状況のあなた。
大丈夫。
敷金は返ってくるものです。
本来支払わなくてもよい、不当な請求をされている事もあります。
退去清算の打ち合わせで
あれ?おかしいな。と思ったら、
すぐに答えは出さずに、資料を集めて再度話し合いをしましょう。
今回は、現在トラブル真っただ中の私が退去時精算について、
不動産管理会社に異議を申し立てた経緯と、
どういった機関に相談し一体何を助言してもらったのかをお話ししたいと思います。
※関西などでは敷引などの習慣があるところもあり、契約によっては今回の私の事例とは異なる事があります。
また、あくまで私個人の体験を語っており、不動産管理会社が全てこのような対応をしている訳では無いことを申し添えておきます。
我が家の賃貸アパート退去清算トラブルの発端
我が家は2019年1月の始め(正月休み中)に以前の賃貸戸建てアパートを退去しました。
住んだ期間は4年と6か月ほど。
特にトラブルもなく普通に住んだつもりです。
ただ、子供が二人居たことで少しは何かしら傷がついていたかもしれません。
それと、退去時の立会いがなかった事が少し気がかりでした。
(管理会社から立会いはないと言われたため)

専業主婦時代と、次男の出産とか本当に色んな思い出が詰まった良い部屋でした。
退去清算費が187,000円!不当な請求金額。
退去から2か月以上経った週末、突然管理会社から電話が来て今から退去清算の打ち合わせがしたいとの事。
嫌な予感がした私は一人では不安だったため、
旦那の職場(割とフリーなサービス業)で打ち合わせをすることに。
そこでもらった退去清算の内訳がこちらです。
部屋4つ全てでクロスの補修がありました。
合計で100.5㎡です。
畳に換算すると約55畳です。
これが120,000円
それと電球代が2つ。
3,000円ほど。
ルームクリーニング費用 48,000円
エアコンクリーニング費用 16,000円
請求合計 187,000円

建物面積の倍くらいクロスの補修請求されたし、電球ってこんなに高いの・・・?突っ込みどころ満載だったけどぐっとこらえました。
それに対し、我が家は管理会社に130,000円ほどお金を預けています。
敷金 70,000円
1月分家賃差額 60,000円
1月は5日間しか住んでいないのですが、管理会社の都合上、
1か月分全て引き落とされた後、差額が返金される仕組みです。
請求金額が187,000円、預り金が130,000円。
預り金よりも57,000円も多い請求をされてしまったのです。
担当者から謎の値引きを提案されたため不信感が募る

私から提案です。57,000円をオーナーさんと交渉して値引きしてもらい、預り金130,000円で決着するようにしますよ。
実はもうオーナーさんと話してあるんです。

は?なにそれ。最初から130,000円で提示出来たんじゃないですか。
険悪な雰囲気に・・・w
なんだか担当者の営業トークのなさに不信感が募ってきたため
一旦家に持ち帰ることにしました。
退去清算の際、管理会社は時間を与えずに答えを迫る
考える時間を与えずにすぐ答えを聞こうとします。
「今日回答が出るならオーナーさんが良いと言っています。」
なんて言ってみたり。
貸りている人に考える時間を与えません。
そんなわけはありません。
家に帰って管理会社に電話して1週間待ってもらうことにしました。
まずはすぐ答えを出さずに持ち帰りましょう。
冷静になれば対処は色々とあるはずです。
敷金の返還や退去清算のトラブルが起こったときにする事
提示された請求に納得がいかなかったらきちんと状況を確認して、冷静に対処しましょう。
客観的な意見を聞くために、相談窓口を活用するのも良いです。
消費者センターに相談しよう
私はまず、県の消費者センターに相談しました。
ここでは、私が答えた情報をもとに
対処方法を提案してくれました。
テキパキと話をしてくれ、とても心強い気持ちになりました。
国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドラインを参考に話し合う
消費者センターで提案されたことは、原状回復をめぐるトラブルとガイドラインに沿って退去清算書と照らし合わせ、管理会社と話し合う事でした。
退去のトラブルはこれまでも全国各地で起こっており、
このトラブルを回避しようと国土交通省で原状回復をめぐるトラブルとガイドラインというものを発行しています。
外部サイト:国土交通省

国がガイドラインを作成するほどトラブルが多いんだねー。同じような状況になった人が結構いるんだね。
管理会社と話し合うために原状回復のトラブルとガイドラインに沿って、自分なりの見積もりを作ってみる
原状回復は、賃借人が借りた当時の状態に戻すものではないということを明確にし、原状回復を「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損(以下「損耗等」という。)を復旧すること」と定義して、その考え方に沿って基準を策定した。
引用:国土交通省原状回復をめぐるトラブルとガイドライン
経年変化、通常の使用による損耗等の修繕費用は、賃料に含まれるもの。
とガイドラインでは定義しています。
敷金=返って来ないものと思いがちですが、
借りている部屋で特に破損させてしまった箇所がなければ、敷金は通常戻ってくるものなのです。

敷金=預り金(デポジット)なんだね。返ってこないのが当たり前だと思っていました・・・。
カビが原因のクロス補修は賃借人の負担になる事が多い
私が管理会社から指摘された部屋のカビ。
これは判断が難しいところがあるようですが、借りた人が負担する場合が多いと表記されています。
引用元:原状回復のトラブルとガイドライン
ガイドラインによると、クロス補修は6年で残存価格1円になるように負担割合を算定すると書いてあります。
上記の緑の線で書いてある所、20%が
経年劣化を考慮した、クロスの補修費の負担割合です。
私が不動産管理会社からもらった退去時精算の見積もり書は、
クロス1㎡あたり1,188円。
この単価はネットで調べた結果妥当でした。
補修として請求された100㎡を20%の割合で私が負担したとすると
100㎡×1,188円×20%=23,760円。
この23,760円が私が負担するクロス補修代金になると、私は想定します。

そもそも、100㎡が妥当だと思えないけど、立会いしなかったし仕方ないとも思う。
ルームクリーニング費用とエアコンクリーニング費用は原則家主負担
引用元:原状回復のトラブルとガイドライン
ガイドラインには、ハウスクリーニング費用は次に部屋を貸す人のために家主が負担してするもの。とされています。
通常の掃除をしていればこちら側が払うことはしなくていいということです。

ただ、退去時に隅々まで掃除できなかったこととお風呂のカビは取れなかったんだよね・・・。
でも掃除機とか水拭きはしてきたよ。
どこまで言及されるか分からないですが、退去清算の打ち合わせの時、特に言われなかった項目だったので、強気で行ってみたいと思います。
エアコンクリーニング費用もたばこを吸っていたわけでもないので、これも家主側の負担と言うようにガイドラインではされています。
原状回復をめぐるトラブルとガイドラインは法的なものではない
ここで一つ注意なのが、この「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」は法律ではないという事です。
賃貸トラブルは多く、そういったトラブルを未然に防ぐために国土交通省が裁判や取引の実務を考慮してとりまとめ、作成したものです。

賃貸トラブルの裁判の判例などからまとめた、まとめ集のようなものだね。
なので、原状回復をめぐるトラブルとガイドラインに記載されているからと言って絶対にそうではなく、お互いに歩み寄り解決すべきものだと思います。

だからと言って、あの内容の退去清算の見積もりはちょっと人を馬鹿にしているような・・・(怒)
退去時精算の話し合いを開始する
私の場合、ガイドラインに沿って見積もりや書類を作成し、管理会社に提出しました。
提出した金額はクロス補修代の23,760円です。
これでも100㎡もの範囲を補修する事を想定した金額なので、私も妥協しています。

歩み寄ってるつもりです。
30,000円を上限に決めて、後は頑張ります。
万が一交渉決別であれば、少額訴訟に踏み切るつもりです。
まとめ
敷金は通常、返してもらえるお金です。
しかし、万が一賃貸物件から退去する際に不当な請求をされたら、国土交通省で策定している「原状回復のトラブルとガイドライン」を参考に家主や不動産管理会社と話し合う事ができます。
クロス補修は借りた人の負担になる場合がありますが、経年劣化も考慮して考えます。
ハウスクリーニング、エアコンクリーニング費用は通常、家主や不動産管理会社が負担してするものです。
皆さん、退去のトラブルが起こっても慌てずに調べ、冷静に解決するために行動しましょう。
話し合いや結果などまた進んだら記事にしたいと思います。
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